「査定価格でそのまま売れるはずだ」と思っていませんか。実は査定価格と実際の売却価格は異なります。査定価格は「これくらいで売れるだろう」という不動産会社の見立てにすぎず、実際の売却価格は買い手との交渉や市場の状況によって変動します。両者がなぜ違うのか、その仕組みと数字の読み方を実務の観点から整理しました。
査定価格が決まる仕組み
机上査定と訪問査定で精度が異なる
不動産査定には、公開されている取引データや路線価などをもとに算出する「机上査定」と、実際に不動産会社の担当者が物件を訪れて确認する「訪問査定」の2種類があります。机上査定は建物の内部状態が反映されないため、実際より高めの数字が出やすい傾向があります。本格的に売却活動を始めたい場合には、必ず訪問査定を受けましょう。
査定額が高めに出るケースもある
不動産会社によっては、媒介契約を獲得するために、意図的に相場よりも高めの査定額を提示する会社が存在します。高い査定額を信じて媒介契約したものの、実際にはなかなか買い手がつかず、数か月後に大幅な値下げを提案されるというケースも見られます。査定額の根拠となる取引事例を確認することが、後悟しない会社選びのポイントになります。
売却価格が査定価格と変わる実際の傾向
一般的な傾向として、当初の売り出し価格から成約価格までは5~10%程度値引きされるケースが多いとされています。査定価格をそのまま売り出し価格に設定すると、実際の成約価格は査定額よりやや低くなることを想定しておく必要があります。立地や築年数によって査定額との乖離幅は変わるため、自分の物件がどちらの傾向に近いかを不動産会社に確認しておくと、価格交渉の見通しが立てやすくなります。
自分の物件の適正価格を把握する方法
国税庁が毎年7月に公表している「路線価」を使うと、土地のおおよその評価額を自分で調べることができます。路線価は実勢価格の70~80%程度が目安とされているため、そこから逆算することで大まかな相場感をつかむことが可能です。式上、複数社の査定を金額だけでなく根拠とあわせて比較することが、査定価格と売却価格のギャップに振り回されないための実務的な対策になります。
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